無慈悲な部長に甘く求愛されてます
「これ、お詫びにもならないけど、よかったら持っていって。売れ残りで悪いんだけど」
「わ、シュークリーム!いいんですか?嬉しい!」
渡された袋を大事に受け取ると、良美さんは大きな口を横に引き伸ばしてニッと笑った。これまで浮かんでいた笑みとは種類が異なる笑い方に、おやと思う。
「で、なに?ふたりは知り合いなわけ?」
私と冴島部長を交互に見て、良美さんは目を細めた。
「どういう関係なのかしら?」
しゃがみ込み、良美さんはニヤニヤ笑いながら冴島部長の腕を肘でつつく。
「あの、私、冴島さんと同じ会社で働いていて」
「となりの部署の子だよ」
あわてて答えた私を遮るように言って、部長は立ち上がった。
「俺、車だから、ついでに彼女を送っていく」
ぽかんとしている私に気づき、彼は弁解するように壁の時計を見る。
「もう0時過ぎてるから。明日も会社だろ」
「わ、シュークリーム!いいんですか?嬉しい!」
渡された袋を大事に受け取ると、良美さんは大きな口を横に引き伸ばしてニッと笑った。これまで浮かんでいた笑みとは種類が異なる笑い方に、おやと思う。
「で、なに?ふたりは知り合いなわけ?」
私と冴島部長を交互に見て、良美さんは目を細めた。
「どういう関係なのかしら?」
しゃがみ込み、良美さんはニヤニヤ笑いながら冴島部長の腕を肘でつつく。
「あの、私、冴島さんと同じ会社で働いていて」
「となりの部署の子だよ」
あわてて答えた私を遮るように言って、部長は立ち上がった。
「俺、車だから、ついでに彼女を送っていく」
ぽかんとしている私に気づき、彼は弁解するように壁の時計を見る。
「もう0時過ぎてるから。明日も会社だろ」