again〜あなたの笑顔〜
「先生っ」


女の子のひとりが先生の寝ているベッドに駆け寄った。


私は入り口に立って暫く動くことができなかった。


教頭先生はたいしたことはないって言っていたけど…


足に巻かれた包帯が痛々しかった。


「お前ら来てくれたの?ありがとな」


先生が口角をあげて笑ってみせたのでホッとしたのか委員長が口をひらいた。


「先生何やってるんですか!皆心配してるんですよ?」


「悪い悪い。猫が飛び出してきたから。」


そしたら委員長が息をはきながら


「先生らしいといえば先生らしいですね。
でも気をつけてくださいよ。」


「先生委員長に怒られてる〜」


委員長の隣にいた女の子がからかった。


そしたら…
< 54 / 78 >

この作品をシェア

pagetop