君の好きな人になりたい
はぁ。

やだなぁ。



「あんた何溜息ついてんの」


どうやら心の中でついたつもりの溜息は外にもれていたらしい。



「めぐみぃぃいいいい」



「どしたの」

心配そうな顔をして聞いて来た。




私は桃ちゃんを応援することになったこと、中村君との会話全て恵に打ち明けた。



すると今度は恵が溜息をついた。


「はぁ、あんたってほんとバカ。だから、後から気づいても遅いって言ったのに。それもう完全に悠人君のこと好きじゃん!」



そう言って私の額をデコピンした。



「だよね、でも、もう応援するって言っちゃったんだもん〜〜」


「もうバカとしか言いようがないよ。好きな人の応援するってことだよ?」


「自分でもバカだと思う。それもわかってるよ。でも、協力するって私が言った後、桃ちゃんに学園祭悠人と桃ちゃんが回れるようにしてほしいって頼まれた時に一緒にいて欲しくないし、私と回って欲しいって言う気持ちになって自分の気持ちに気づいたんだもん」
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