君の好きな人になりたい
「プハッ、」
だめだ。
湯船に潜って無心になろうとしたけどどうしても今日の出来事を思い出しちゃう。
私はこれからどうすればいいんだろう。
自分の気持ちを伝えてこの関係を壊したくない。
でも、このままだと幼馴染止まり。
かといって、今は自分の気持ちを言う勇気もないし、悠人は私のこと幼馴染としか思ってないんだろうし。
でもでもでも、悠人が誰かのものになるのを隣でみてるだけなんてやだよ。
桃ちゃんが心の底から羨ましい。
桃ちゃんは悠人との関係がまだ浅い。
逆に言えば、これから関係を作っていける。
でも私と悠人は幼馴染で、この関係を壊さなきゃどうすることもできないんだ。
まるで、鎖に繋がれてるみたい。
「どうすればいいの」
再び湯船に顔を沈めた。