君の好きな人になりたい
「明菜、おはよ」

「おはよう恵」

教室へ着くと、恵の机で悠人が黙々と今日提出のプリントを写していた。


恵は頭が良く面倒見もいいため、ノートやプリントを写さしてもらうか、勉強を教えてもらうのを目的にいろんな人が恵の机に集まる


悠人はその常連だ。

私はたまにだから!


「また写さしてもらってるの」

私は悠人にからかうように言った。大丈夫、いつも通り、そう心に言い聞かせる。

「それでもお前より頭いい俺って罪な男」

冗談っぽく言った笑った顔を改めてかっこいいと思ってしまった私はやっぱり好きなんだなと実感する。








< 29 / 49 >

この作品をシェア

pagetop