君の好きな人になりたい
翌朝の1時間目は体育だった。

「あー、1時間目から体育か、だるい〜〜」




「ほらそんなこと言ってないでさっさと着替えに行くよ」



そう言って席を立ち上がろうとしない私の手を引っ張って起こしたのは、山根恵 。
アーモンドみたいな大きい目と小さい顔に黒髪ショートカットが似合っている。



しっかり者で自分の意見をハッキリ言えて、すごく頼りになる中学からの友達だ。

私に持ってない部分を持っているから、惹かれたのかもしれない。結局いつも頼りにしてしまう。





私と恵は、昨日のテレビはどうだったとか、たわいも無い事を話しながら更衣室への道を歩いていた。すると、パッと見ただけでもわかるほどのイケメンが明菜の視界に入った。




「あのイケメンの人誰?めっちゃ顔と整ってない?」


あまりにもイケメンのため恵に聞いた。





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