君の好きな人になりたい

「見て見て、前田くんかっこいい〜」

「ほんとだ、普段もかっこいいけどバスケしてる時やばいよね」

「汗舐めたいもん」

「「いや、それはきもい。。。」」


話しているのは、クラスの悠人のファン三人トリオだ。


特別何か起こすわけではなくて、毎日顔を拝んでいるのが活動らしい。


私は面白くて会話に加わってないのに笑ってしまった。どうやら、笑い声が聞こえたらしい。

「うちらの敵、佐野明菜がバカにしたように笑ってるよ!」

「本当だ、いつも前田君の隣を独占して!」

「彼女じゃないって言うから許してるけど」

「「「本当にずるいっ!」」」


なんて、コンビネーションなんだろう。芸能プロダクションに入れるよ…

「バカにしてないよ、3人の会話が面白くて、それに彼女になる事なんてないから安心して」


「その謙虚さもむかつくわっ」

「ほんとよ、たち悪いわ」

「可愛いし…」

「あ!あそこ行けばもっと前田君の顔見れるわよ!行きましょ!」

そう言って3人トリオは行ってしまった。

なんやかんや私を認めてくれてるみたいだ。
何気褒めてくれてるし…






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