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「お前らがいれば、俺は神様に嫌われても生きてけるよ」

佑也が言った、あまりにもおとぎ話。あたしは否定した。

「神様なんていねーよ」

それから佑也は泣きながらあたしに“生きろ”と何度も言った。
あたしに生きる理由をくれた。未来をくれたんだ。

「俺は死なんから。ずっと傍に居るから」

機会に繋がれて、話すのさえもどかしいはずなのに、必死にあたしに生きろと言った。
それから佑也は“死にたくない”と言い続けた。
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