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明日、目が覚めるだろうか。毎日そんなことを考えた。

雪は降っていない、星空が無情にも綺麗な夜だった。
近所の学校の前庭。
雪の山に足跡を残して、玄関の階段に座って、時間が過ぎるのを待った。
何かを考えれば、絶望しか見えなかった。過ぎ去って行く時間は、勿体なかった。寒さを堪えるために、手に息を吹きかけた。すぐに凍り付く体温は、全身を巡っている。

きっと誰も知らない。
あたしが毎日泣いていることを、きっと誰も知らない。

凍り付いた体温から流れる涙に温もりは感じられなかった。
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