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お通夜には参加しないで、その次の日に佑也のお墓の前。


何時間だろうか、佑也を攻め続けた。
佑也は悪くない。それでもほかに感情の吐き方が分からなかった。

名前を呼んでも、帰ってくるはずのない返事をずっと待ってた。

輝があたしの手を引いて、車に乗せてくれて家まで帰ったのを覚えてる。

あたしは家の前で車を降りて、後ろから聞こえる智代の声を聞こえないフリをして、2日ぶりに家に帰った。

“明日もあそこいくだろ?”

連絡もしないで家に帰らなかったあたしは、当然両親に怒られたけど何も響かなかった。
もう外泊も、夜遊びもすることはないだろうな、そんな風に考えてた。
“あそこ”に行くこともないだろうな。
夜も出歩かない。
もう会えない。
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