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あまりにも優しい言葉。あたしの涙は流れ続けた。止まることを知らない。

「ごめんなさい」

「今までありがとう。俺は、誰かの替わりでもよかったよ?幸せになれよ?」

その言葉を聴いたときにはもう遅かった。
間違っていた。あたしは隆平を好きになれていた。

あたしの人生最大の大恋愛を聞いて隆平が言ったこと、一生忘れない。
香水よりもシャンプーの香りが似合ってて、運転よりも台所に居る方が似合ってて、あたしよりずっと女らしい人だったけど、それがきっと幸せだった。

「麻衣が俺の、人生最大の大恋愛だ」
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