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こみ上げてくる悲壮感に押しつぶされる日々は、なくなった。
会えなかった日は、何かあったのかと心配になったが、次に会えばそんな感情は消えた。

出逢えたことすら奇跡だった。

少し遠距離な関係。

バイクで一山超えて、あたしの地元に4人が居た。

あたしがあの日、あそこに居たこと、4人が偶然、あそこに来たこと。それが、奇跡だった。
隣町。近いようで遠い距離が、ちょうど良かった。

沢山話した。あたしの学校生活のこと。
4人の学校生活のこと。
あたしの家庭環境。
4人の家庭環境。

全部に真剣に聞いてくれて、あの日、生きることを辞めようとしたことを話せば、叱ってくれた。それでも辛いんだと叫んで泣けば、涙を拭うように生きていたことを誉めてくれた。

休みの日になったら、4人のうちの１人の家に行って、沢山の悪事を覚えた。
4人は高校生。
あたしは中学生。
タバコを吹かしながら、語る“先輩”が羨ましくなった。自分から進んで含んだ煙は、喉を通って気管を流れて、あたしの空気を浄化した。そんな風に考えた。
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