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『駿平が死んだ』

信じることができない。その感情は過去を蘇らせた。

感情を造れなかった。言葉が出なかった。
必死に脳内を整理して、やっと吐き出した疑問に返ってきた答えに耳を疑った。

「どーして?何で!!」

『自殺したんだ』

「何で?何で?」

理由がほしかった。
そうでないと、これから先ずっと、駿平を恨んでしまうような気がしたから……。

涙混じりの息苦しそうな隆平の説明。

現実味が増した。
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