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休みの日は隣町からバイクで会いに来てくれた。
正樹の後ろに乗って、たまに高速乗った。初デートは海。

お母さんは『また変なのに捕まった』とか言ってたけど、一緒に居るだけで幸せだった思える人がいることを恥ずかしいなんて思わなかった。

正樹のことを好きだって思ったのは、隆平の時と一緒。
佑也のことを話して、それでも一緒に居てくれたから。

海を見に行った時、正樹は言った。

『俺、短気だからすぐ怒るけど、お前さ、俺のこと好きでいろよ』

あんなに俺様な彼氏、きっと一生忘れられない。

『俺が別れようって言っても、嫌だって言えよ』

全部、ひとつひとつが嬉しかった。
いつまでも愛してもらえる、愛していけるって思ってた。
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