君は私の太陽。【完】
「お願いー、葵ちゃん。」
慣れない…。八神さんに名前で呼ばれるの。
いちいち身体が反応するんだ。
「八神くん…」
「ん、?」
「ダメ…ですか。」
「んー、ま。かわいいからいっか!」
私はあんまり親しげに呼びたくないのに…
なんかダメだな。
八神さん…じゃなかった!
八神くんには従ってしまう。
自分でも不思議で、受け入れられてないけど。
「何が目的ですか…?」
「えっ?目的ってなに?」
私に構う人の大抵は…馬鹿にして笑う人が多い。
勝ち負けだの下らない駆け引きに使われて。
飽きたら、玩具みたいに捨てるの繰り返し。
「からかうならやめてください…」
傷つかないうちに真実を解った方がいい。
八神くんだって…。