君は私の太陽。【完】
ダイキライ
あれから早くも数週間が過ぎて。
相変わらず、隣では八神くんが笑ってる。
いつの間にか、親しい関係みたいになっちゃってるし…。
「んんー、ハァ…やっぱり屋上は気持ちいいなー!」
伸び伸びとした後、八神くんが地面に寝転んだ。
本当。吹かれる、そよ風が肌に当たって気持ちいいや。
上を見れば淡い青空に太陽が笑ってる。
なんだかまるで私たちみたいだ。
太陽は八神くんで、私は空。
眩しい太陽が空に話しかけてるみたいに想えて。
「あ、飛行機!」
…あれ?返事が返ってこない。
不思議に想いながら、横に目を向けた。