君は私の太陽。【完】
遅れて教室に戻ると男子と無邪気に、じゃれ合う八神くんの姿。
私が近くを通っても、目を合わせることは無かった。
なんだろう…急に胸が苦しい。
一気に近かった距離が離れたみたいで、焦ってる自分がいる。
なんか、嫌だ……。
「あれー?いつも居る女子がお前に熱い視線送ってるぞぉ!!」
冷やかすように、ニヤニヤとした男子と目が合う。
なんでこんな時に限って…!
どうしよう…っ。今はそんな場合じゃないのに!?
私はからかう男子をスルーして、視界を窓の外にいれた。
「気のせいじゃない?それより明日の体育…」
動揺もせずに話の話題を変え、何も無かったように話す八神くん。