君は私の太陽。【完】
しつこい…。なんて頑固なんだ。
いや、どんな神経してるのかしら。
私が疲れて、コイツにペースを持っていかれてしまう。
「はい、これ。」
差し出されたのは、さっき買えなかったカルピス。
やっぱり犯人はコイツか…。
「要らないから。わざわざその為に着いてきたの?」
「いや?それもあるけど、飲みたかったんでしょ?ほら、」
強引にカルピスを握らされる。
断っても意味無さそうだから、ここは素直に貰っとこう。
「110円だけど…」
「あぁ!いいよ、別に。奢ったんだから。」
それじゃあ、私のプライドが許せない。
「…何か奢らせて。」
「え、本当にいいよ!今日は俺に甘えて、ね?」
なんか子犬のペースに上手く乗せられてる気が…。
そして教室まで戻る間、ずっと子犬がたわいもないことをひたすら話していた。