思い出
それからいろんな話をした。
クラスで、面白かったこと、最近驚いたことなど。
気付くと6時半になっていた。
大輝「あ!もう6時半だよ!!」
蘭 「え!そろそろ帰らなきゃ!」
奏 「うわ〜完全に話し過ぎたー...」
勇気「んじゃ。これにて、今日は解散ということで、帰りましょう。」
全員「かいさ〜ん!」
蘭が少し外を見て明るいかどうか確認していた。
もう冬になりかけている。
だから外は夜みたいに暗い。
奏 「蘭。家まで送ろうか?」
蘭 「だめだよ...奏ちゃんの帰る時間が遅くなっちゃうよ?」
奏 「あー...今日は家に誰もいないし...」
蘭は申し訳なさそうにこちらを見ている。
私はある事を思いついた。
奏 「あ!勇気。あんた蘭と家近かったよね?送ってってくれない?」
勇気「お、お、俺!?」
奏 「うん。」
勇気は照れて顔を真っ赤にしながら
勇気「えと...蘭...大丈夫?」
蘭 「え...!?あ!よ、よろしくお願いします...」
私と大輝と海斗は3人でにやにやしながら勇気を見た。
勇気「ぐ...!」
勇気はその顔やめろとでも言いたそうだった。
奏 「とーりーあーえーず!帰ります!
蘭!勇気!ばいばい!」
蘭・勇気「ばいばい〜」
2人に手を振り見送った。
奏「よし。私も帰るか...大輝。おじゃましました!また遊ぼうね!」
大輝「うん!」
海斗「奏は一人?」
奏 「ん?まぁ...そうだね。」
海斗「そっか。気を付けて帰れよ。」
奏 「おー...じゃね。」
少し蘭みたいに送ってもらえるのかも...
と、期待はした。
奏の心(まぁ...海斗だしな。しかも家真逆だし...仕方ないか...)
そう思うと海斗と離れ自分の家の方へと歩いていった。
< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop