笑いあればすべてよし!
…あれから一時間近くが経過。

みんな、動かず手をつないでいる。

もしも神隠しが起こっても四人一緒でいられるように、っていうやつだって。

でも安心、そんな言葉が胸を埋め尽くしたわけじゃない。

何時間もこんな暗闇にいたら、不安にならないわけないよ。


「…おかしいよ」


華が一言。


「どーしたん…?」


天が聞く


「今、足を動かしてみたんだけど、さっきまであった、」


―人形がなくなってる・・・


そう華がいう。


「おいおいおいおい…きつい冗談はやめよーよ!?」


悠がいう。

そして、


「はれ…?」


悠が一言。


「棚が、ない…」


うちも足で探ってみる。

うちの足には、固いものも何も当たらなかった。


「なにも、あたんない…」


うちの一言、そして天も同じように足を動かすが、やっぱり何もない、そういった。

そして、うちらはみんな理解した。

そう、

―次の神隠しにあったのは、自分たちだと…
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