好きって言えよ、バカ。




……それにしても、視線がとても痛い。



鋭い視線を向けられるとともに、キラキラと輝く視線も混ざる。



その原因というものが……



「今日も暑いね」



「そうですねー」



「で、棚橋はまだかよ」



「もう少しで着くよ……って、なんで蓮くんも」



「仮にも弟の応援に来ちゃいけねーのかよ」



「いや、別に悪いなんて言ってないけど……」



そう。



この2人が原因である。



イケメン2人が駅前に立ってるんだよ!?



それはそれは目を惹くこと間違いなし。



その代わり、何故かその2人の隣にいる私が睨まれている。



羨ましいですよね、このポジション。



でも、毎日イケメンに迫られてみてください。



心臓が破裂しますから。



お願い、瞳……早く来てー。



きっと美しい瞳が来たら、この睨みをきかせた視線も軽減されると思うので……



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