好きって言えよ、バカ。



「久しぶりに会って嬉しくて、連れてきちゃったっ」



「雅ー、久しぶりー!」



……!?



つ、連れてきちゃったあ!?



まって、待って?



一緒に帰ってきたお客さんって、遼くんなの!?



先にリビングに入ってきた葵くんの後ろからひょっこりと顔を出したのは、遼くん。



まさか、ここで会うことになるとは……



しかも今日、あんなことがあったあとだから、余計に警戒してしまう。



「遼か、久しぶり」



雅さんは特に顔色も変えず、ちらっと顔を確認して流していた。



仲は良くも悪くもないってところかな。



それより……


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