好きって言えよ、バカ。



「えぇ、絃ちゃんもしかして3人と一緒に住んでるの!?」



……そうなるよね。



制服で居れば遊びに来ていると嘘もつけるけど、ラフなルームウェアでリビングにいればそう思うよね。



誤魔化すことも出来ない私は、ゆっくりと縦に頷いた。



「ちょっと、どういうこと?俺も絃ちゃんと一緒にここに住みたいなぁ」



はい?



遼くんの頭の中はどうなってるの?



「ダメだ。お前だけは絶対に」



そう即答したのは、葵くんが遼くんの名前を出してからずっと不機嫌な蓮くん。



「あれ、まだ怒ってるの蓮」



クスクスと笑う遼くんは、完全に蓮くんを煽っている。



相当イライラしているのか、無視をしていた。



あーぁ。



せっかく少しだけだけど機嫌直ってきてたのに、もっと悪化しちゃってるよ。



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