好きって言えよ、バカ。
これからキモチ、伝えます。
「えぇっ、そんなことがあったの!?」
家に帰ってから今日の出来事や、今までのことを話すと、葵くんが目を丸くして立ち上がった。
「僕も2年生だったらすぐに気づいてあげられたかもしれないのに……ごめんね、絃ちゃん」
「大丈夫だよ、葵くん!何にもなかったし、ね?」
すごく悔しいと、葵くんは拳を握りしめていた。
「俺ももう少し慎重になるべきだったよ、ごめん」
私の目の前に座って、真面目に聞いてくれていた雅さんも、葵くんと同じように申し訳なさそうに謝っていた。
確かに、そばに居すぎじゃない?ってくらい距離感は近かったけど……
葵くんと雅さんも、何も悪くない。
もちろん蓮くんや遼くんだって。