好きって言えよ、バカ。
家に帰っては、夕飯の作る手伝いをしていると女嫌いを克服し始めた雅さんからさり気ないのボディータッチは多め。
特に上手くできた時の、優しい頭ポンポンが私の心臓にはとても悪い。
そして、葵くんに至っては、よほど蓮くんのあの日の行動に嫉妬しているのか、距離が近いこと近いこと。
学校に行く前には、
『充電させてっ』
と抱きついてくるし、帰ってきたらきたで
『お帰りのぎゅーっ』
とか言って抱きついてくる。
何かと理由をつけて近づいてきては、私のことをドキドキさせてきて……
みんなの行動がヒートアップしている。
「まぁ、不本意だけど今日少しコイツの相手してやって」
「……!?」