裏切りげぇむ
「おい、なんでこんなことしたんだよ……」

息を切らした秋斗がそう聞いて来る。

「まぁね。策略がある。このままいけば、4組か7組かは死ぬ。
きっと勝つのは、7組。
そして、7組には2組に行ってもらうことになってる。
だから、そうなれば私たちと戦うのは、後1クラスで良くなる。でも…」



これは、名案だったが。
大きな落とし穴もある。




「もし、他のクラスが手を組み、3クラスごとかかってきたら、1対3の勝負になる。」



それが、一番最悪の場合。
もしなれば、負けは90%くらいだろう。


「これだけ、やったのは、その3クラスが襲ってきてもいいようにだ。
私はこの次のゲームで、論破タイムを使わずに。
この手で人を殺す。例えそれがルール違反で死ぬことになっても。」

本当は、怖い。
どうして、私がこんなゲームに参加させられているか。
なんて、運の悪い。
なら、私が終わらせたい。



毎回勝つのが、『城ノ内』じゃ無くなるように。
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