裏切りげぇむ
「……さっきはどうも。よく、裏切ってくれたね。
あの7組たちも君たちの配下、とは思ってなかった。
で、何しに来たんだ?」

私たちは、自分たちの背中に隠した刃物をゆっくりと取り出す。


「こういうことだよ!!」
湊が、そこらへんにいた女子を1突きする。
それと同時に、つく血。


「どう?分かった?今から、それをみんなにするの。」

「は……、ばかじゃねーの……?」

「うるせぇな……」

秋斗が、琥珀の隣にいた男子を刺す。
「こうなるっつってんだよ。もっと、逃げて俺たちを愉しませろよ!」

なんか、秋斗……スイッチはいったかな……?

「ほら、早く。じゃないと、死ぬのなんてすぐだぜ……?」

恐怖に耐えきれなくなった女子が次々に逃げる。
それを、
吉橋希龍と、朝比奈あゆなが突いていく。

「あれ、残念だね?」
「私から逃げられると思わないでくださいね?」


今度は、別の女子が逆方向へ逃げる。

そして、それを横山悠と倉敷佳奈、荻野若葉が突いていく。

「ごめんね?」
「逃げられるなんて、思わないことだよ。」
「もっと愉しませて……////」


「さぁ、神方琥珀。お前の命はここまでだ。」

私は、刃物を琥珀の目の前に突きつける。

「どうだ、殺されるのが惜しいか。」
「……いや、別に。殺せるもんなら殺してみろってんだよ!!」

ガシャアアアンッ……

刃物が、半分におられる。

足だけで、鉄を……、折った?


「俺が颯爽と死ぬわけねぇだろ。」

「ばかだな。そう、無駄口叩いてられるのも今のうちだからな。」
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