裏切りげぇむ
…8組へ行く前には、7組の教室を通る。
ということは、だ。
相手がどう受けてくるのか、確認することができる。

7組はかなり強敵になる。
なにせ、秀才揃いのクラスである。
言葉はいくらでも知ってるし、全てにおいて完璧。
もし、論破タイムをとられ、対決なんてされたら、5組に勝ち目はなくなる。
それくらいだ。


「さて、7組はっ…と。」

!?


どういうことだ…?
あの、秀才揃いのクラスが。
無駄に荒れてる!

…あー、見ちゃったのかな。
7組の近くの階段を降りればすぐ見えるのは3組の教室。
つまりは、殺される瞬間か何かでも見てしまった、のではないか。

そうすれば、ここまで荒れるのにも説明がつくだろう。
だが、時間の問題だな…

もし、変にヤル気を出されてしまっては、私たちが負けるに相違ない。
早めに潰しておくべき…か。


「さぁてっ。8組の皆さァん?指名しに来ました☆」


こうして、2回戦目の幕が上がった。
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