裏切りげぇむ
休み時間2 「コンピュータとネットとアカウント」
side相川さくら

「失礼しま…!!」
私は、コンピュータ室に入るため、職員室に向かっていた。
まず、鍵をもらわなきゃ意味がない。

そんな矢先。
職員室のドアをノックし、規定通りの挨拶を交わそうとしていた、その時。
職員室が、赤で染まっていることに気づく。



…あの時、先生はどこにいた?
連絡をして、放送がなって…

先生がいなくなってる…?
何も言わずにどこかへ逃げた?
そして、逃げ込んだ先が職員室?
そのあと、殺された?


私は、先生の机へ寄った。

「…!やっぱり…。」


先生が愛してやまないラッコ型のひざ掛けが
赤一色で塗られている。

…やっぱり血だ。


隣は、3組の先生、だろう。


もしかして、教師は全員殺されてる?
他の学年は?
他の学校は?



私は鍵を手に取った。

今は、どれだけ疑問に思っても仕方がない。
今やるべきことは、アカウントを確認して、
それを伝えること。


それで、死ぬことを免れるかもしれない。


「失礼しました。」
< 36 / 141 >

この作品をシェア

pagetop