裏切りげぇむ
「くっそ!…弾切れかよ…!」

1組の生徒が漏らした声は、俺たちの救いだった。
これで、対等…だが。
圧倒的に人数が少ない俺らに勝ち目なんてない。
なんか、もう一度何かが起これば…!




「へぇ…?そうかそうか…。じゃあ、俺らがすこぉし、お相手してやろうじゃねーの」


俺は信じた、あいつらが来るのを。
あいつらなら、来てくれる。
仮にこなくとも、何か俺たちにとって勝利の兆しが見える!


俺はそう信じて、挑発した。
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