裏切りげぇむ
俺たちは少しでも人数を減らそうと戦った。
己の力で。


「秋斗くん!後、5分後くらいだよ!きっと放送が来るから!」



「わかった!」


俺とともかは二人で、1組の人を殺していった。


春香は、今でも泣いている。


「俺も、戦おうかな…?」

悠が、立ち上がった。

「悠!」
「俺、コイツら、憎いって、思ってたしな。
勉強も運動もできる。
そんな、1組に嫉妬してた。だったら、潰すのみ!
俺は、恨みの分だけ、殺すから!」


悠は、昔空手やら柔道やらをしていた。
わざと強めのパンチを腹に加えた。

平気で人のこと踏むし…案外コイツ、すごいやつかもしれないな…。


ともかも負けてないし。
アイツは運動は出来るタイプだし、勉強も出来る。
持ち前の頭脳を使って、戦っている。




「はぁぁぁっ!!」
俺は、自分の思った通りに動いた。
春香のことも、アイツのことも、このゲームのことも。
全ての恨みをコイツらにぶつけた。





だが。1組は、ほとんど戦力を失っていなかった。



俺たちが手こずっていたコイツら。
みんな1組の下っ端。
早く放送がこないと、俺たちは全滅する…!
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