裏切りげぇむ
「それでは、私からお話しいたしますわ。
まず、聞きたいことがあるのですけれど。
あの銃、誰からいただいたものですか?
面識のあるものですか?それともないもの?」
真希は、ニッコリと笑って聞いた。
「…あれは…いや、ごめん。言ってはいけない約束なんだよ。」
「誰と、ですか?」
「いや…それも…」
「誰なのか言っていただかないと…どうするかわかりませんよ?」
「…メキルマ…、言っていいですか?」
1組の先頭に立っている、千早くんが、メキルマに問いかける。
「んー?…、自分で言………ば言え…よ。
それが、良い…かは……ない…けどねー!」
ん?
なんか、今全然放送が聞き取れなかった?
私は今、2組の前でみんなの話を聞いている。
が。
なぜ、全然聞こえなかったんだ?
「湊。今、放送はなんと言った?」
「ん?あー。自分で言いたければ言えばいいよって。
あと、良い方に動くかは知らないけどー、みたいな感じだったよ。」
「…、今、聞こえなかったんだけどな…?」
もしかして、放送じゃなくて、今ここで話してるのか?
クラスの中で。
「…、もしかしたら…!メキルマは、見えない?
霊体、もしくは…?」
いや、これは、独り言にしておこう。
もしかしたら、重要なヒントかもしれない。
「じゃあ…言わせてもらうよ?
僕らは、メキルマから銃を預かった。
でも、姿は見ていないよ。
最初の放送の後、廊下に落ちてきたんだ。
最後に、君達へのプレゼントだ。と言って。」
「へぇ…そうなんですね…。
それでは、もう一つ質問させてよろしいですか?
あなたがたは…このゲームを最初から知っていたんじゃないですか?」
「あっ……!それは…。」
「そうだ、そう言えばの話なんですが…。
私、このゲームが始まって以来、先生方を見ていないのです。
担任の先生も、いつしか消えていたみたいで…。
そのことについて知りません?」
真希、さすがだ。
あの打ち合わせでは話題になっていないことを、
自らの疑問点として。
「これも、言った方がいいのかな…?
先生は、僕たちが殺したよ。
このゲームが始まってすぐにね。
そういう命令だったんだ。
ついでに、あの銃についても性能を確かめたかったしね。
それはそれでいいんだけど、この話を君達にして、僕らに何の得があるのかな?」
「あら?お分かりにならなかったんですか?
もともと、あなたがたに得をしていただくなんて、思ってませんけど。
メキルマは良い方向に行くかも、と言っていただけで、
私たちは、最初から利用するつもりでここまできたのですけれど。
もしかして、そんなことまで考えてませんでした?」
「…、そういうことか。」
「ええ、そういうことです。
その頭でよくお考えになさってから動いた方がよろしいですよ?」
真希は、そして…と付け加える。
「あなたがたには、銃刀法違反、という罪に上乗せして、殺人罪も、ですね!
あぁ、もう、未来は真っ暗ですねぇ?
お先真っ暗ぁ、残念ですね?」
「そ、そんなのな!君達だって、銃刀法違反だろ!?
罪になるんだ!!僕たちにだけなんて…!」
「ちょっと、何言ってるのか分からないです。
私たちが持ってるの、モデルガンですけど?」
ともかが、バキッと銃を折る。
「ほら。発泡スチロール。
すごくない?こんなの、すぐ作れるんだよねー。
だから、これは銃じゃないよ。
よって、罪にもならないので、無罪ー。」
盛大に1組の負けが決まったわけである。
さてと。
あと、何組残ってるんだっけなぁ?
まず、聞きたいことがあるのですけれど。
あの銃、誰からいただいたものですか?
面識のあるものですか?それともないもの?」
真希は、ニッコリと笑って聞いた。
「…あれは…いや、ごめん。言ってはいけない約束なんだよ。」
「誰と、ですか?」
「いや…それも…」
「誰なのか言っていただかないと…どうするかわかりませんよ?」
「…メキルマ…、言っていいですか?」
1組の先頭に立っている、千早くんが、メキルマに問いかける。
「んー?…、自分で言………ば言え…よ。
それが、良い…かは……ない…けどねー!」
ん?
なんか、今全然放送が聞き取れなかった?
私は今、2組の前でみんなの話を聞いている。
が。
なぜ、全然聞こえなかったんだ?
「湊。今、放送はなんと言った?」
「ん?あー。自分で言いたければ言えばいいよって。
あと、良い方に動くかは知らないけどー、みたいな感じだったよ。」
「…、今、聞こえなかったんだけどな…?」
もしかして、放送じゃなくて、今ここで話してるのか?
クラスの中で。
「…、もしかしたら…!メキルマは、見えない?
霊体、もしくは…?」
いや、これは、独り言にしておこう。
もしかしたら、重要なヒントかもしれない。
「じゃあ…言わせてもらうよ?
僕らは、メキルマから銃を預かった。
でも、姿は見ていないよ。
最初の放送の後、廊下に落ちてきたんだ。
最後に、君達へのプレゼントだ。と言って。」
「へぇ…そうなんですね…。
それでは、もう一つ質問させてよろしいですか?
あなたがたは…このゲームを最初から知っていたんじゃないですか?」
「あっ……!それは…。」
「そうだ、そう言えばの話なんですが…。
私、このゲームが始まって以来、先生方を見ていないのです。
担任の先生も、いつしか消えていたみたいで…。
そのことについて知りません?」
真希、さすがだ。
あの打ち合わせでは話題になっていないことを、
自らの疑問点として。
「これも、言った方がいいのかな…?
先生は、僕たちが殺したよ。
このゲームが始まってすぐにね。
そういう命令だったんだ。
ついでに、あの銃についても性能を確かめたかったしね。
それはそれでいいんだけど、この話を君達にして、僕らに何の得があるのかな?」
「あら?お分かりにならなかったんですか?
もともと、あなたがたに得をしていただくなんて、思ってませんけど。
メキルマは良い方向に行くかも、と言っていただけで、
私たちは、最初から利用するつもりでここまできたのですけれど。
もしかして、そんなことまで考えてませんでした?」
「…、そういうことか。」
「ええ、そういうことです。
その頭でよくお考えになさってから動いた方がよろしいですよ?」
真希は、そして…と付け加える。
「あなたがたには、銃刀法違反、という罪に上乗せして、殺人罪も、ですね!
あぁ、もう、未来は真っ暗ですねぇ?
お先真っ暗ぁ、残念ですね?」
「そ、そんなのな!君達だって、銃刀法違反だろ!?
罪になるんだ!!僕たちにだけなんて…!」
「ちょっと、何言ってるのか分からないです。
私たちが持ってるの、モデルガンですけど?」
ともかが、バキッと銃を折る。
「ほら。発泡スチロール。
すごくない?こんなの、すぐ作れるんだよねー。
だから、これは銃じゃないよ。
よって、罪にもならないので、無罪ー。」
盛大に1組の負けが決まったわけである。
さてと。
あと、何組残ってるんだっけなぁ?