裏切りげぇむ
「それではー!処刑を開始するよ!
今回処刑されるのは、1組だよ!
それでは、聖真希ちゃん!決めちゃって!」




「私ですか…。
なら、銃殺でお願いしますね!
やっぱり、自分たちを誘ったもので殺されるのは一番嫌だと思いますから。」




まさか、ここにもそういう類の方がいるとはな。
本当にこのクラス、ヤバイことになってきているかもしれないな。



「それでは、処刑開始だよ!1組は銃殺!
自分のクラスに戻ってくださーい!」







「ちょっと待ってください。」










「どうしたの?真希ちゃん。」




「私、ここで人が殺されるのを見たいのですけれど?
見せてもらえますか?」



やっぱり、ダメか。
本当に、危ない人だった。


「………、いいよ。ほかに見たい人はいる?」


「じゃあ、私も見よう。」

人のことを危ない人だ、とか言っておきながらもだけど。
やっぱり気になる。
本当に、昔から私は狂っていたのかな。
…まぁいいや。
自分が死ぬ時もこうだろう。
その瞬間を味わうだけ。そう思えば、自分もそうなるんだし、特に恐怖は感じないだろう。






身体中の全ての臓器や骨。
そして、血や肉。
全てがちる瞬間とは、どういうものなのだろうか。




一つ一つの皮膚がぷつん、ぷつんと切れていき、
そこからじゅわぁ、と。
溢れたように出てくる血。






想像しただけで、綺麗に見える。
こんな、私ももう危ないのだろうか。









なら、危なくなるのみ。








狂うのみだ。
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