裏切りげぇむ
「ハァッ…!?……」


見渡すと、さっきの様な黒く囲まれた世界ではなくなっていた。


「ハァッ…ハァッ…」


あの世界への恐怖心からか、息が上がっている。


「なんだ…夢…か?」


あれは一体、なんだったんだろう。
あれは、少なくとも私じゃない。
私以外の誰か。


でも…なんだろう。
すごく身近に感じる様な…。



…しまった。こんなこと考えている場合じゃない。


時計を見ると、午前2時を指していた。


「まだいいや。寝よう。明日もあることだしね。」


私は、また眠りについた。
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