裏切りげぇむ
8時間目「天才に負けた天才達」
学校へ登校すると、既にみんな集まっていた。

「…全員揃ったな。」
「なんだ?何かしていたのか?」


全員、ということは休みはいないのか。


「冬華、今日はどこを狙う予定?」
「そうだな…7組、とかがいいかもしれないな」


特に理由はないが、後々目障りというか、邪魔になるので抹消しておいた方がいいと考えた。
1組に続いての天才クラスだからな。




でも、1組よりも戦いにくいと思う。
特につかみどころがないクラスなので、別に恨みとかもないのだ。


…だから、ここまで生き残れるわけだよな。





当然のことだが、このゲームは、やはり人間の心理によって動いている。
無論、みんなだって、嫌いな人は何もしてこない人よりも早めに殺すでしょう?
それと同じこと。
個人での恨みが強い人もいるかもしれないけど、それでクラスを潰そうだなんて、
並大抵の人は考えない。
(私がそれだけで、8組を狙ったのはいうまでもないが)
つまりは、何もしてこなかった人たちは、狙われる筋合いがないのだ。
だから、最後まで生き残る。


でも、これはこれで苦痛だと思う。
自分はいつ死ぬのかと考えながら、他のクラスが死んでいくのを見ていく。
私だって、そんな見届け人にだけはなりたくない。
見届けるだけの人じゃダメ。
実行しなきゃ…ね?
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