契約結婚なのに、凄腕ドクターに独占欲剥き出しで愛し抜かれました
「どうしたの?」

「相沢さんが急に苦しがって…」

「相沢さん、相沢さん?どうしたの?」

今度視界に映ったのはぼんやりとした課長の顔。

胸をぎゅっと押さえたら、

「胸が痛いのね?」

ちゃんと伝わったようだ。

「すぐ救外に…」

「たった今、風間先生が内科外来に向かっていったのを見たから、そっちのほうが早いと思います。
私、呼んできます」

足音が遠ざかっていくのと同時に、私の息苦しさも限界で、その場に倒れ込んだ。

「相沢さん!」

痛い。苦しい。なんで…?

「相沢さん、しっかりして!」



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