ブラックサンタクロース
「……ジェイド。Xの捜索は諦めるの?」

「まさか。必ずまたお前の前に現れるだろう」

「そうだね。こんなことして、よほど僕と遊んで欲しいみたいだね」


次はいつ現れる?


今度こそは……。


「ひとつ確認したい」

「なに」

「うちにチケットを置いて行ったのはお前だな?」

「なんのハナシ?」

「莉音が、きていた。二枚、チケットを持ってな」

「……僕じゃない」

「なんだと?」


僕はそんなこと、してないよジェイド。

< 179 / 214 >

この作品をシェア

pagetop