ブラックサンタクロース
「……は?」
「ひと目みれるだけでよかった。いいと、思ってたんです。でも、お別れしたくないです」
「なに言ってんの」
すき、なんです。
「俺にお前のお守りしろってか?」
「お世話してなんて言いません。わたし、自分のこと自分でできますから」
「まあ、待て。とりあえずコイツらどうする?」
「どうでもいいです」
「どうでもいい……か。はは。だってさ。お前らの命なんて、その程度……って、全員気絶かよ」
気づけば男たち3人とも、うつ伏せに倒れていた。