ブラックサンタクロース
「なーんか、ヤバゲだよねぇ」
「!」
――アイツだ。
銀髪にぶかぶかの服。
あの服の中に、どれだけのナイフを隠し持ってるかわかったもんじゃない。
「どっから入ってきたんだよ……アマリ」
「ちゃんと窓から」
「ちゃんとの使い方間違ってんぞ」
「細かいことはいいじゃん。それとも。これからいいとこなのに邪魔するなって言ってる?」
は?
「新婚さんみたいだね? キミたち」
「っ、アホか。どちらかというと親子だろ」
「いいや? そうは見えないよ」