いとしい君に、一途な求婚~次期社長の甘い囁き~

悩める贈物



変じゃないかな?


自分の爪を見て、緊張しながら横断歩道を渡る。

前方から歩いてくるサングラスをかけ、淡いイエローのワンピースを着た女性が、白い女優帽を着こなしているのを見て、私は自分の服装を意識した。

ノースリーブの白いブラウスに、コットンリネンの花柄フレアスカート。

パンプスもブラウスに合わせて白にして、差し色に黄色のショルダーバッグを合わせた。

そして、昨日は仕事が早く上がれたので、人生初のジェルネイルにチャレンジ。

仕事に響かない淡いグラデーションのフレンチネイルにしてもらったんだけど、爪が綺麗なだけでものすごくテンションが上がる。

女子力が高くなった気がするのだ。

すると不思議なもので、せっかく爪を綺麗にしたんだから、他ももうちょっと頑張ろかな、なんて思う。

なので、快晴の空にも背中を押され、夏のデートらしさを意識してコーディネートしてみたんだけど、いち君はどう思うだろうか。


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