いとしい君に、一途な求婚~次期社長の甘い囁き~
第4章
その唇は落ちない
デザインの微調整を繰り返し、ディレクターからのOKが出たところで、最終確認の為にいち君の会社のアドレスにデータを送信する。
無事に送信完了されたのを確かめて、マウスから指を離した。
あとはいち君からさらに修正の依頼が入るかどうか。
けれど、ひとまずは形になったことに息を吐き出せば、最近お腹が出てきたことを気にしている金子社長が、ポコッと出た自分の腹回りをさすりながら「まーやま」と、軽いノリで私を呼んだ。