いとしい君に、一途な求婚~次期社長の甘い囁き~

触れる手、未体験



高く澄み渡る青空の下。

まだ太陽が天辺に上りきらない時刻でも、休日の駅前広場にはすでにたくさんの人が行き交っている。

いつもなら、貴重な休日は家で体を休めてまったりしているのだけど、今日は違った。

昨夜、一時間近く悩んだ末に決めたシフォン素材のプリーツワンピースを着て、女子力を高めて外出している。

なぜなら。


「……あ、いち君発見」


今日は、いち君との初デートの日だからだ。



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