12月、想いは叶わないかもしれない。

いつの間にかぼーっとしていたら終礼の時間になっていた。

隣を見ると朝比奈さんはいなかった。

保健室に行ったっきり帰ってこない、カバンはあるけど。

煌陽はあれからすごく普通だ。

あの手紙を入れたけど朝比奈さんは帰ってこない。

終礼が終わってみんなが部活に行ったり帰ったりする。

わたしも帰ろう、そう思った。

けど、あの手紙が気になった。

煌陽は帰宅部だから帰った、教室にはわたししか残っていない。

けど、朝比奈さんはまだ学校にいてるからいつカバンを取りに来るか分からない。

手紙見れるかな?

廊下を確認した、誰もいない。

ちょっとだけ、ちらって見るだけだから、、、。

朝比奈さんの机の中を見た。

え、、、。

手紙がない。

どうして?

朝比奈さん教室に1回戻ってきたの?


ガラッ。


はっ!!


「詩葉ちゃん」

「朝比奈さん、、、」

「まだ教室にいたんだね、ばいばい」


そう言って朝比奈さんは教室を出た。

手紙見つかった、、、。
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