12月、想いは叶わないかもしれない。
テストが始まって、朝比奈さんは学校に来なかった。
煌陽も今まで通りなにも変わらない。
「咲璃って今何してるんだろうね」
瑞葉が言った。
「遊んでそう」
夏衣がそう言った。
「わかる〜」
残りのヤツらが口を揃えて言った。
「てかさ、前から思ってたんだけど咲璃って本当に彼氏いないと思う?」
「あー、それ思ってた、絶対いるよ、嘘ついてると思う」
「ほんとそれね〜」
なにこいつら、仲良くなった人の愚痴?
最悪。
と、隣を見ると煌陽があいつらを睨んでいた。
、、、こわい。
見たこともないような目つき。
「お前らさ咲璃の悪口言うのそんなに楽しい?」
「、、、は?今なんて?咲璃?煌陽って咲璃と喋ったことあったっけ?」
「逆にないと思ってた?」
「はあ?」
「俺と咲璃付き合ってるから」
「え?」
クラスがざわざわしだした。
わたしの動揺は治まらない。
え、え、付き合ってるってなに?
あの1日で?