12月、想いは叶わないかもしれない。


12月1日。

期末テストまであと3日、二学期がもうすぐで終わろうとしていたこの時期に転校生がやってきた。


「朝比奈です」


正直言ってめっちゃ美人だと思った。

スタイル抜群でしかも顔もめっちゃ整ってる。

世の中は不公平だなって思った瞬間だった。


「朝比奈さんはあの窓側の1番後ろの誰も座ってない席ね」

「あ、はい」


え、やっぱりわたしの隣の席なの?

朝来たときに机が増えてるって思ってた、それはわたしの隣の席。

せっかく隣がいなくていい感じだったのに。

そんなことを思っているとあの転校生はわたしの隣の席に来ていた。


「朝比奈 咲璃(あさひな えみり)です。よろしくね、名前は?」

「田中 詩葉(たなか しのは)です。よろしくね」


近くで見るほど顔が整ってるのが分かる。

横顔は漫画にでてきそうな顔。

こんな美人な子が隣なのは憂鬱だ。
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