夢幻のこの世
由宇side

私は朝が弱い。だから、毎日幼馴染の一緒に暮らしている蓮が起こしに来てくれる

「由宇ちゃーん朝だよー!!相変わらずだなーお母さん怒っちゃうよ?」

「おばさん?!それはまずい!!」

おばさんが起こると聞いて急いで飛び起きる。おばさんとは蓮のお母さんのこと。ちなみに私には親がいない。事故で亡くなっておばさんが私を引き取ってくれた。でも今はそのおかげで毎日がすっごく楽しい!

「じゃあおばさん!行ってきます!」

「お母さん、今日は陸上部ないからね!」

私は蓮と一緒に家を出て歩きなれた道を歩きながらお喋りをする

「蓮、陸上で賞とってたじゃん!!すごいよ!」

「そんなことないよ、そんなことよりもうストーカーは大丈夫なの?」

「前ほどではないよ、今もまだ少しあるけど…」

そう、私はストーカーをされている。その人物は、元彼。私は告白されて断れなくて付き合った。最初の頃はすごく楽しくて夢のようだったけど彼はだんだんおかしくなっていって、束縛が酷くなっていった。

『おい!!お前蓮と話すなって言っただろ?!』

とか、毎日LINEで今日は話してなかったね、
とか言われてストーカーまがいのことが嫌になり別れた。もちろん別れる時も大変だったけど何とかして別れられた。
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