恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
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「杏奈、お誕生日おめでとう。」
「ありがとう、ママ!」
「杏奈にプレゼントよ。世界に一つだけの杏奈の絵本。」
「うわ~~~!!ママが作ったの?」
「ええ。杏奈のことを思って一生懸命描いたから大事にしてね。」
「うん!ママ、ありがとう!」
母に手渡された包みを開けると、綺麗に閉じられた一冊の本があった。
その絵本は今まで見たどんな本よりもキラキラと輝いて見えた。
「ねえ、なんて読むの?」
両手で持った本を母に差し出す。
「これは『たからものをみつけに』って言うの。」
「『たからものをみつけに』?」
「そう。早速一緒に読もうか、杏奈。」
「うん、ママ!」