LOVE・GAME




「っし、帰って寝ようかな」


今日はもういろいろ疲れたし、
嫌なことは全部寝て忘れよう。


家に向かって、歩を進めた時だった。


通り過ぎた本屋に、見かけたことのある人物がいた。


来た道を戻り、本屋に視線を移す。



………やっぱり。



「立花陽………」



背は向けているものの、ガラス越しに見える後ろ姿は確実に立花陽だった。



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