Pretend♡lover
第2話
「え!?こ・・・恋人!?裕太郎と??」
「俺なら同じ男でも大丈夫なんだろ?俺だけ!たぶん意識もしないだろう・・・だからデートとかの話したりとか告白とか、そういうの全部俺で練習すればいいじゃん。」
「う~ん…言われてみれば。確かに裕太郎は信用できるし、付き合い長いし気まずくならずに練習できるかも!」
「…それなら決まりだな。」
「うん!でも、まず何をするの?」
「そうだな…何をすれば…手を…つないでみるか?」
実は同じく経験の無い裕太郎くん。彼も提案したはいいけどどうしたら分からないのであった。
「え!早くない??裕太郎そんな手が早かったのね・・・!?」
「うるせえ!じゃ、じゃあお前告白できんのかよ!ったく人をチャラ男扱いしやがって。」
「それは・・・え・・・無理///藤原君想像すると・・・裕太郎でも無理!!!」
「だろ?だから飛ばしてんの。」
「そっか・・・わかった!」
裕太郎が手を差し伸べ、その手のひらにゆっくりと梓が手を重ねる。
「・・・」
「・・・どう?」
「うん!全然緊張しない!」
「あのなあ・・・まあいいや。こうやって手をつなぐときには、少し照れたほうが可愛んだぞ?」
「え!そうなの?!」
「はあ・・・先が思いやられる。てか、俺が無理だ。やっぱり手を繋ぐのはもう少し先にしよう。もう少し近づいて…隣を歩こう。」
「う、うん!!そうしよう!」
二人はいつもより少し近い距離で歩いて行った。