Pretend♡lover
次の日の朝
教室に入ってくる裕太郎。
先に学校ついて座ってる梓。そしてその左隣に奏。
なんとなく恥ずかしくて寝坊したことにして梓に先に学校に行ってもらった。
「あ!裕太郎おはよう!!」
右隣の席についた裕太郎に元気よく挨拶をする。
「おはよう…。」
「…高浜君おはよう。どうかしたの?」
「…」
裕太郎は梓のことをチラッと見る。
「いや、なんでもねー。」
何かあると察した奏は梓に問いかける
「ねぇ、昨日何かあったの?ちゃんと仲直りできた?」
「うん!!バッチリ!それどころかね、こいびと…」
「うわぁあ!!!!!おい!」
梓が教室で普通に"恋人ごっこ"のことを話そうとしたため、ビックリして咄嗟に後ろから口を塞いだ。
ガラガラ
「はーい席につけー。ん?おい、高浜。彼女が可愛くてしょうがない青春の気持ちはわかるけど、そういうのはお家に帰ってからにしような。」
「「え…」」
先生の一言でみんなが一斉に振り返る。
「は!ちょっとまて違うから!俺ら幼馴染だから!本当に!」
「まぁ分かったからそれなら早く離れような。」
否定することに夢中でついそのままでいた。
「んーーー!」
梓も、手をバタバタさせて苦しいよと訴える。
「うわ!あ!ごめんな!」
急いで離し、後ずさる。
「「やっぱり付き合ってるのかな?」」
「「お熱いねぇ〜」」
ヒソヒソと冷やかしが入ってザワつく教室。
「え!?付き合ってないよ!」
梓もやっと否定し始める。
「まぁまぁ!本人達が違うって言ってるし!困ってるからさ!みんな!」
隼人が仲介にに入ってやっとクラスのザワつきが収まる。
「なんであいつが助けに入るんだよ。」
裕太郎は誰にも聞こえない声でボソッとつぶやく。